2023/02/23 21:17


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まとめ


もしも漫画を読み慣れた人が、漫画を読む気持ちで、短歌を読んでしまうと、意味が分からなかったり、全然楽しめなかったりすることでしょう。なぜ読めないのか。それは漫画と短歌の差を、仮に数値で表した場合、「三十」くらいだと思って読み始めたら、実際は「五〇〇」くらい違っていた、というような見当違いが原因です。

ではどうすればいいのか。やることは簡単です。
誰かから読み方を教えてもらえばいいのです。

たとえば、生まれて初めて漫画を読む人は、やはり漫画の読み方がわからないはずであります。私たちは幼い頃に、周りの人の読み方を見て真似したり、読み方を教えてもらったりしたはずなのです。みんな誰かに教わったから、今漫画が読めるわけです。

短歌を読むことも同じです。誰かに読み方を教わればいいだけなんです。読み方を教われば、読めるようになる。読めるようになれば、漫画と同じように、夢中になれる。好きになる。

しかし、残念なことに、今の私たちの周りには、短歌の読み方を、見て真似できる相手もいなければ、身近なもの(大喜利や映画や漫画)を例に、読み方を教えてくれる相手もいません。せいぜい、縁遠いもの(詩や俳句や短歌)を例に、読み方を教えてくれる人がいるだけです。これでは短歌を読めないどころか、読もうという気分にもなりません。

今回、私なりに「大喜利」と「映画」と「漫画」を例に、短歌の読み方を説明してみました。この文章が、なにかの役に立てばこの上なく幸せです。


最後に

短歌が好きな方々または歌壇の関係者の方々は、この「短歌のすすめ」の伝え方を、ぜひ真似していただいて構いません。

この文章は「どうやって短歌の読み方を伝えるべきか?」を考えたときの一つの方向を示しています。もちろん、私は「大喜利」「映画」「漫画」に精通しているわけではなく、私以外のもっと精通した人の方が、より上手く、読み方の説明ができることと思います。

しかしながら
この文章の狙いは、読み方を上手く伝えることではなく、短歌の読み方をこうやって伝えてもいいのではないか、という方向を示すことでもあるのです。
動画や漫画があふれる世の中において、奇しくも、短歌に興味をもっていただいた人に、ぜひ、短歌をお勧めしてみてください。


【短歌をもっと知りたい人は